利根町減税会発起人の板垣です。
物価高対策で消費税減税が話題となっていますが、一方でインフレ下で消費税減税を行うとさらにインフレになるとの言説も見受けられます。
実際のところどうなるのかモデルケースで計算してみたいと思います。
<前提>
・消費税率10%から5%に減税
・モデル商品の価格弾性は1とする。(1%値下がりしたら1%販売量が増える)
・モデル商品の粗利率は20%
・モデル商品の原価に占める固定費と変動費は当初50%:50%とする。
<モデル商品>
・本体価格1000円(税抜)
・販売数量1万個
・上記より当初の売り上げは1000万円+消費税100万円
・前提より減税前は粗利200万円、固定費400万円、変動費400万円、消費税100万円であったとする。
<ケースA 本体価格を維持した場合>
・販売価格は当初の1100円から1050円に4.7%の減額となります。
・販売数量は価格弾性1のため4.7%増えるので10470個
・上記から計算すると、売り上げは1047万+消費税52万4000円(千円未満端数処理)
・粗利228万2千円、固定費400万円、変動費418万8000円
<ケースB 販売価格1100円を維持した場合>
・店頭価格が変わらないため販売数量に変化ありません。
・売り上げは1047万6000円+消費税52万4000円(千円未満端数処理)
・粗利247万6千円、固定費400万、変動費400万
<ケースC 本体価格も下げた場合>
・ケースAで固定費が変わらず販売量が増えたので、原価が18円下がっています。
・本ケースは原価低減を本体価格の値下げ原資としてさらに15円販売価格を下げたケースです。
・販売価格は985円+税5%で1035円の6.2%の値下げになります。
・販売数量は価格弾性1であるため10620個になります。
・上記から計算すると売り上げ1046万8000円+消費税52万4000円
・粗利222万円、固定費400万円、変動費424万8000円
<本モデルケースでの結論>
・いずれのケースでも消費税額は52万4千円前後(-4.7%)になります。
・販売者の粗利はいずれのケースでも増えます。
・上記粗利の増加を値下げ原資とすれば、さらに販売価格を下げることができます。
・固定費割合が大きい業種ではさらなる値下げが可能です。
◎固定費が増えない限りは消費税減税でインフレは否定されます。
実に穴だらけの厳密なモデルではないので正確性は保証しません。
しかし、パラメータを変えることで検証していただくことは可能なはずです。
ご参考までに。
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